LINE BOTでお店ランキング表示サービスをつくろう!(1/5)
技術情報 LINEBOT Google Apps Script 作り方
更新日:2019/05/07
この記事は、2020年1月22日に一部内容を見直し再編集しました。
前回は、サーバサイド・スクリプトでお店ランキング表示ができるWebアプリケーションを作りました。
今回はこれを発展させて、皆が手軽に利用できるように「
LINE BOT」でサービス化していきます!
【おさらい!】
Google Maps APIでお店のランキング表示をしてみると[PHP & GAS編]
前回は、クライアントサイド・スクリプトであるJavaScriptからGoogle Maps APIを呼び出して、お店ランキング表示をしてみました。
今回は、サーバサイド・スクリプトで同じ機能を実装してみようと思います。
サーバサイド・スクリプトにもいろいろありますが、王道の「PHP」と注目株の「GAS」(Google Apps Script)の2つで組んでみましょう!
技術情報 PHP Google Apps Script Google Maps 作り方
実際に出来上がったサービスがこちらです!
お店ランキン蘭子さん
レストラン情報を口コミランキング!
Powered by Google Maps API.
[Produced by Delta System Solutions Co.Ltd]
LINE BOTとは
LINEボットは、LINE社が提供する「
Messaging API」を使用して、システムからユーザにメッセージを送るロボット型サービスの通称です。
LINEボットでユーザにメッセージを送る方法は2種類あります。
「Pushメッセージ」は、システムから一方通行でメッセージを送る方法です。
主に広告や宣伝といった目的で利用できます。
他には、定期的にニュースを配信するといった利用方法が考えられますね。
「Replyメッセージ」は、ユーザからのメッセージに反応して応答メッセージを返す方法です。
ユーザからのメッセージ内容に合わせて応答メッセージを変化させることで、対話型のサービスが実現できます。
今回、お店ランキング表示サービスのLINEボットでは、対話型でユーザの目的に合わせた応答ができるものを目指します。
LINE BOTのシステムイメージ
LINEボットのシステムイメージを簡単に示します。
- LINEボットと「友だち登録」したユーザのLINEアプリから、LINEボットにメッセージを送信する。
- 受信したメッセージを「Messaging API」で、Webアプリケーションに送信する。
- Webアプリケーションで応答メッセージを作成し、「Messaging API」を通じてメッセージを返却する。
- 応答メッセージがユーザのLINEアプリに表示される。
LINE BOTシステム開発で必要なもの
LINEボット開発で必要なものは、
- Messaging APIの利用登録
- サーバサイド・スクリプトのプログラミング(Webアプリケーション作成)
の2点です。
「サーバサイド・スクリプトのプログラミング」では、前回作成したお店ランキング表示のスクリプトをベースとします。
プログラム言語には、
GAS(Google Apps Script)を選択しました。
私がGASを選択した理由は3つあります。
1つ目の理由は、
Messaging APIと連携するWebアプリケーションは「https」から始まるアドレスで公開されている必要があること。
GASをWebアプリケーションとして公開すると「https」のアドレスになるため、自前でSSL環境を構築する手間が省けます。
2つ目の理由は、
GASはGoogle系サービスとの連携がスムーズであること。
今回のボットサービスを作るにあたって、裏側の仕組みとしてGoogleの「スプレッドシート」(Google表計算ソフト)と「Gmai」を活用しました。
3つ目の理由は、
GASはWebブラウザ上で開発できること。
Webアプリの開発をする際に、管理ツールを使ってWebサーバへのデプロイ(開発したプログラムの配置)をしなければならないことが多いのですが、プログラムのコーディングからWeb公開までの全ての流れをWebブラウザで行えるGASは、お手軽さ最強クラス。
Webブラウザさえ動けばいいので、管理ツールがインストールできないスマホからでも開発できるのは、スキマ時間を活用できて便利です。