Google Apps Script、通称は
「GAS」(ガス)というのだけれどね。
ちょっとしたWebアプリケーションならば、GASでサクッとできてしまうのでおすすめだ。
Webアプリケーションというと、まずPHPやJavaで作ったシステムが思いつくのですが。
それとどう違うのですか?
うん、一番の違いは
「サーバーレス」ということかな。
自分でWebサーバーを立てる必要はないんだ。
わん太郎は会社で、「Gmail」「Googleドライブ」「Googleドキュメント」「Googleスプレッドシート」といったアプリを使っているよね?
「Google Apps Script」も同じく、
Googleクラウドサービスに含まれる機能だ。
そして、「GAS」と「Gmail」は同じGoogleのサービスだから相性がいい。
今回は
「GAS」から「Gmail」を操作してメール送信するというテクニックを使うぞ。
ついでに、
「Googleスプレッドシート」もデータの保存先として使おうか。
システムの流れを説明すると・・・
- 「LINE Messaging API」からメッセージを受信する
- 「Googleスプレッドシート」からメールの宛先・定型文を読み込む
- 「Gmail」を操作してメール送信!
というわけさ。
うんうん!
「LINE」に「Googleスプレッドシート」に「Gmail」。
全部、普段から使っているアプリばかりだ!
それを繋いでくれるのが「GAS」というわけですね。
では、新しい「スプレッドシート」を作成して、メール情報を設定するぞ。
「宛先」シートを準備して、
先頭セルに送信先メールアドレスを入力するのだ。
はい。こうですね!
テストとして、僕のメールアドレスを設定しておきました。
複数の宛先を設定したい場合はどうします?
複数の宛先はカンマ区切りで設定しておこうか。
カンマ区切りの宛先設定は、そのままメール送信の時に使えるので。
次は
「定型文」シートを準備して、
先頭セルからメール内容を入力していこう。
改行を入れたい位置で下の行に移動すればいいぞ。
ところで、わん太郎はどんなメール内容を考えてる?
そうですねー、シンプルに、
テレワーク開始時は
「何時何分、テレワークを開始します。」
テレワーク終了時は
「何時何分、テレワークを終了します。」
ですかね。
ふむふむ。
「何時何分」のところと「開始」「終了」のところだけが変化するわけか・・・
実に面白い!
ならば、変化する文言の部分は
置換キーワードを埋めておこう。
「何時何分」の部分は "
{TIME}" キーワードを、
「開始」「終了」の部分は "
{ACTION}" キーワードを埋めておいて、
後からプログラムで文字列置換するという方法を使うぞ。
こうですね!
これをテンプレートとして、プログラムでメール本文を完成させるのか。
置換キーワードを埋め込むなんて、一気にシステムっぽくなってきた!!
メール情報の設定が済んだので・・・
いよいよ「Google Apps Script」を作ろうか!
スプレッドシートの「ツール」メニューから「スクリプト エディタ」を選択しよう。
ツールの「スクリプト エディタ」をクリック、と・・・
おお!プログラムが書けそうな画面が出てきた!これが「GAS」??
・・・なんだろ?この既知感・・・・・
わかった!!
ExcelのVBAマクロ的な!
ははは!位置付けは似てるよね!
「GAS」は単独でも作成できるけれど、
スプレッドシートのスクリプトとして作成することで、GASから親スプレッドシートを簡単に参照できるので便利なんだ。
ExcelのVBAマクロなら作ったことがあるので、急に親近感が湧いてきましたよ(笑)